「音(温)活ライフスタイル」

サウナーでギタリストのあいてふです♪

保険適用の治療法『温熱療法』とマイルド加温療法

キートス!
あいてふです♪

 

前回まで2回に渡ってHSPについてお伝えしてきました。身体を暖めるだけで色々と健康を享受できることをお伝えして来ましたが、
今回は、がんの治療法にもなっている温熱療法(局所加熱)とマイルド加温療法についてお伝えして、
日々の生活に役立つ方法などを提示出来ればと考えていますので宜しくお願いします。

《注意事項》
※今回の記事はHSP研究の第一人者「伊藤要子先生」の温熱療法及びマイルド加温療法の方法を元に、
あいてふが一般的な視点で書いたものであり医療効果に関して保障するものではありません。
病気などの疾患をお持ちの方は必ず医師の指示等を守り適切に入浴いただくようお願いします。

 

温熱療法
一般的に温熱療法と聞くと温泉に入って療養する『湯治』を考える方が多いと思いますが、
保険適用されてる温熱療法とは、
腫瘍部分に電磁波(ラジオ波)を通す事で局所温度を細胞が死滅するとされている42.5度に上げて細胞を死滅させるハイパーサーミ』という方法になります。
この熱により乳がんなどの浅在性悪性腫瘍に効果を発揮し、臓器などの深在性悪性腫瘍に関しては薬物療法放射線治療などと併用して増感効果を得る事ができる事とされています。
(千葉県がんセンター『ハイパーサーミア(温熱療法)外来』より)
また、ハイパーサーミアの詳細に関しては
日本ハイパーサーミア学会 | Japanese Society for Thermal Medicine』のホームページもご参照ください


【免疫力を上げてストレスに対抗するマイルド加温療法】
温熱療法はがん細胞を直接43度の熱で死滅させる方法ですが、それに対してマイルド加温療法は
全身を温めて(40〜42度)全身の細胞に増加するHSPの持つ生体防御作用、免疫増強作用を利用する方法です。

《マイルド加温療法の手順》
ドーム型の遠赤外線加温装置を使用して、
⑴顔だけを出して全身を加温する
⑵舌下温が38℃以上になるように全身を20分ほど暖める
(アスリートの場合うつ伏せと仰向けで30分〜40分加温する)
⑶加温装置をみぞおちまで下げ下げた胸の部分にタオルケットを乗せ約10分保温する
⑷大量に発汗するので減った体重分だけ水分を補給する
※その後局所加温が必要な部位は追加加温する
コレを見て気付いた人もいると思いますが、
この方法は前にお伝えしたHSP入浴法と基本的な部分は一緒です。
専用の機械を用いて行うのがマイルド加温療法ですが、自宅でも出来るようにしたのがHSP入浴法です。

その2つともポイントは体温を上げること
と言う事はサウナでも代用が可能だと考えられます。

疲労回復にも効果大!HSPの万能効果】
HSPはあらゆるストレスから身を守る為に機能する優秀なタンパク質なので、疲労にも効果を発揮します。
古い研究ですが、
◎毎時5.8km(歩き慣れてる人にも負荷が掛かる)で20km以上歩いた被験者9人を対象にサウナ浴をした際の血中乳酸値の変化を調べた研究では、
非サウナ入浴者に比べて23%も乳酸値の減少が見られた(1971年日本体育大学の『疲労の回復に関する一考察』)

◎2週間の温熱トレーニングを行なったグループ(トレーニング後の毎日の加温と体力テスト2日前にマイルド加温)はトレーニングだけのグループと比べて
HSPとNK細胞活性が増加
・運動能力の向上
疲労回復効果
が認められた。
国士舘大学レスリング部で行った実験)
これは身体を暖める事により血管拡張し血流が増加したことによる一つの効果だと考えられますが
このように普段から体温を上げる入浴を行う事で能力向上と疲労予防効果も期待できる事がわかっています。

⚫︎ではサウナ入浴にしたとして何に注意すれば良いのか?
ここまでいくつか研究内容を紹介しましたが、
体内のHSP70を増やす方法は
HSP入浴法もマイルド加温療法もサウナ入浴法も
最初に挙げた通り「体温を上げること」がポイントになります。
ただ、大きくサウナの基本入浴法と大きく異なる点がありますがそれは

「温めた後は保温すること」です。
サウナ入浴の基本形はサウナ⇨水風呂⇨外気浴(休憩)ですが、
前にお伝えした和温療法を含め健康に良いとされてる入浴法のほとんどが、温めた後は身体が冷えないよう保温することが必要になってます。
であれば、サウナ入浴後は水風呂に入るのではなく、
敢えて水風呂に入らずに汗を流してから上がり、バスローブ等を着て30分ほど楽な姿勢で休憩をする
これで他の入浴法同様にHSPの効果を最大化する事が
出来る
と考えられます。
ちなみに水風呂が苦手な人でも実践できて身体に過度な負担が掛からないので、年齢に関係なく効果を得られるのでオススメです♪
私も最近は施設によってですが、身体の保温の観点からサウナ入浴後⇨水風呂に入らず、岩盤着を着て低温の岩盤浴で休憩をする事を試しています。

3回に渡りHSPについてお伝えしてきましたが、
ととのうだけでサウナに入っていたら勿体無い!
サウナに入る時の目的の一つとして体温を上げる事を意識して入浴方法をコントロールする事で、
様々な効果が得られるので、特にストレスを普段から感じている方や身体を動かす機会が多い方は勿論、
これからの季節で免疫力アップを考えてる方も、
体を温めることを目的とした入浴を実践して日々の健康に役立てて下さい♪




 

ナーダーン♪