キートス！
あいてふです♪
前回に引き続き、今回も郡山消防本部が、2013年〜2022年までの10年間に管轄する4つの市と町で起きたサウナを利用して体調が悪くなった人を救急搬送した101件（男性が76人女性が25人）の傾向をまとめた調査から、2番目に症例の多かった脱水症状と熱中症について詳しく見ていきたいと思います。
【サウナでの脱水症状に注意】
サウナで多く起こる危険要素の一つは脱水症状です。
一度のサウナ浴で失われる水分量は、サウナ浴の環境や入浴時間、また個人の体格や体調よっても異なりますが、概ね300〜400ml失われると言われています。（日本サウナ・スパ協会）
一回3セットのサウナ浴をする場合は1ℓ以上の水分が失われると考えると、多くの人が水分を充分に取れていない事が分かります。
適切な水分補給量に関しては、サウナ⇨水風呂⇨休憩の1セット後に体重計に乗り、減った分だけ摂る事が望ましいとされていますが、風呂上がり後も発汗によって減る事を考えて意識的にこまめに摂ることが必要です。
⚫︎脱水症状によって起こる身体の変化
脱水状態は身体の水分の割合によって症状が変わり、全体重の2%(70kgの体重の人なら1.4ℓ)で口や喉の渇きを自覚する様になります。
5％を超えると頭痛やめまいや吐き気を生じ、20％以上に達すると死に至るとされています。
過去、芸能人の方が疲労回復のためにと訪れたサウナで脱水症状を訴え搬送されるというケースもありますので、サウナの前、サウナの後と水分を意識的に取るようにしましょう♪
【サウナ内での熱中症】
そして、意外と軽視されがちなのがサウナ内での熱中症です。
脱水症状と違って熱中症になると、身体を冷やす機能が働かなくなる為、意識障害や身体のけいれん、運動障害を引き起こす可能性がありとても危険⚠️
特にこの症状がととのいだと勘違いしている人が多い為、危険な状態になりかねません！
私個人の経験上、
熱中症になると
⇨体温調節機能がうまく働かなくなる
⇨大粒の汗が止まらないようになる
⇨倦怠感やめまいから立っていることが困難となる
⇨救急車から点滴入院
となるおそれがあるので、サウナ浴中に身体の不調を感じた際は、直ぐにサウナ浴を辞めて水分をとり
涼しい所で身体を安静にするようにし、それでも回復しない場合は病院に行くなど適切な処置を行うようにしましょう。
⚫︎サウナ中に飲む最適の飲料
「サウナと言ったらオロポ一択！！」
と言う人が多いんじゃ無いかと思いますが、
スポーツドリンクや清涼飲料水等に含まれる糖分の量は通常生活で摂取する量よりも過剰に多い設定になっているので、水と交互に飲む等、飲む量には充分注意するようにしましょう。
⚫︎ビールdeサウナはなんでダメなの？
フィンランドでのサウナでは、サウナ浴の合間にビールを飲んだりサウナ飯として『サウナタパス』を楽しんだりする文化があるそうですが、
入浴中にアルコールが駄目な理由は、主に次の３つが考えられます。
・転倒の危険性
・利尿作用
・アルコール分解に水分が多く失われ脱水症状になりやすくなる
水分に関しては先ほどお伝えした通り、サウナで水分が失われる状態で、お酒を飲むと更に水分が失われてしまうので、お酒よりも前に水を飲む事を推奨します。
因みに少量のアルコールは一時的に血管を拡張させる効果もありますが、過剰な摂取は高血圧の原因となり、高血圧がサウナでの死亡につながるケースもあるので、とても危険です⚠️
特に昨今ではテントサウナ等でアウトドアでサウナ浴を楽しむケースが新たに増えていることを考えると、『BBQ＋サウナ＋ビール』が1セットというとても危険な状況にもなりかねないので、
「サウナ浴の間はお酒を飲まない！」
「お酒はサウナの後に楽しむ！」
を、合言葉にしていただいて安全に楽しむという考えを持っていただければよろしいのでは無いかという提案をしておきます♪
《まとめ》
前回から2回に渡ってサウナ浴に関する危険な事として、
・ヒートショック
・脱水症状
・熱中症
について書かせていただきました。
サウナ入浴は正しく利用すれば多くの健康効果を得ることが出来ますが、過度な入り方、体調によっては危険を伴う事が分かっていただけたかと思います。
一人で楽しむ際も友人や家族で楽しむ際も、危険性を理解した上で安全に快適に楽しんで、サウナライフを満喫して頂きたいと思います♪
来週は、危険事項を踏まえた上で、理想的なサウナ浴の手順はどういったものなのか？を、あいてふが実践している入浴方法を元にお伝えしたいと思いますので、来週もお楽しみに〜♪
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ナーダーン♪
