「音(温)活ライフスタイル」

サウナーでギタリストのあいてふです♪

周りからチヤホヤされたい!!成長に潜む心理トラップ

グラシアス!
あいてふです♪

 

今回はギターを練習して行く上で、多くの人が陥りがちな罠についてお伝えして行きたいと思います。

心理学では
人間の認知には限界があり、過去の経験や文化的・社会的な背景に基づいて、自分の思考や行動が強く影響を受けると言われています。
このような状態を心理学用語ではバイアスと呼び、様々な種類のものが研究されています。


今回は特に成長するためにありがちな罠について中心にいくつか取り上げて説明して行きたいと思います。


【承認欲求の罠】
承認欲求とは簡単に言うと

「周りから褒められたい!」
「チヤホヤされたい!」

という欲求の事です。
人間は常に社会的なつながりや関係性を求めるので、
誰もが持ってる本能的な欲求だと考えて貰えば分かりやすいかと思います。
この承認欲求を過剰に求めるようになると、前に進むモチベーションが低下したり、自分自身で正しく自己評価を出来なくなったり自己嫌悪に陥る危険性があります。
私自身も周りからの評価を求めるあまり、それが得られない事による自己嫌悪や更に評価を求める行動を取るようになった事もあり、常に意識していないと誰もが陥る罠の一つです。

承認欲求を強く求めるようになると、
成長マインドセットの回でもお話しした、自分の能力を周りにアピールしようとする証明マインドセットという状態になり、
・絶対に失敗をしないこと
・自分に出来ることしかやらない
・新たなチャレンジが怖くなって行動できなくなる
という状態になり、限界的練習法でお伝えしたコンフォートゾーンの外側に出て正しい学習をすることが出来なくなってしまいます

「承認欲求の罠から抜け出す方法」
⑴承認欲求の罠にハマっていると気づくこと
⑵自分に対して優しく接すること
⑶周りと自分を比べないこと
(比べて良いのは過去の自分に対してどれだけ成長できたかだけ)
(YouTubeTikTokのイイねの数など)
⑷目の前の行動に集中すること
前に進んでいる感覚を確認すること
正しい自信の身につけ方の回で紹介したセルフコンパッションを使うのがとても効果的です♪

 

【ダニング・クルーガー効果】

能力の低い人が自分のことを過大評価してしまうことで、ある特定の分野における能力が低ければ低いほど、自信過剰になり同分野での自己能力を過大評価する傾向です。
特に人が自信過剰になりやすいのは、ど素人からワンステップ進み、アマチュアになったとき。
《例》
アコースティックギターで数曲弾き語り出来るようになったからプロに簡単になれるんじゃないか?」

●人は経験を積むほど謙虚さを失っていきます。
「素人は自信がないが、自信が募ると過信するようになる」という格言もあり、
ある程度ギターが弾けるようになると、自分の今の能力に満足して難しいスキルを習得しようと努力せずに、それ以上成長することが難しくなる
この状態を回避するには、一時期Googleが採用試験で最も重視していたとされる
知的謙遜(自分がどれだけ知らないかを知っていること)」
を意識して常に謙虚な姿勢を持って新しい知識、新しいスキルにチャレンジして行くことが大事です♪

 

【サンクコスト(埋没費用)バイアス】

すでに投資したコスト(お金や時間、労力等)を回収しようとして、将来的なリターンやリスクを考慮せずに意思決定を行ってしまうことで
《例》
「半年前に入った音楽教室、ほとんど成果が出てないけどせっかくお金を払ったんだから続けてみるか…」
「失敗した...ギターの教則本買ったけど全然使えそうなフレーズや知識が無かった..でも2000円も出して買ったんだから...もう少し続けてみよう…」

と、お金や時間や労力を無駄にしてしまう状態です。
サンクコストバイアスは、過去の投資を基準にしてこれから先を考えてしまうバイアスなので、
先ずは、今自分がサンクコストの罠にハマっていると認識した上で、
・今までやってきた事を再評価
・コストや費用対効果などを数字で判断する
・第三者から中立的な意見を求める
など、一旦立ち止まって合理的に考えることで回避する事ができます。

【モラルライセンシング】

善い行いをしたら、悪い行いをしてもよい、という免罪符(自分への許可)を与えてしまうことです。
「人は、自分の行動や信念に対して一貫した行動を取ろうとする」という風に一般的には考えられていますが、実際は
《例》
「今日はギターの練習サボってしまったけど、昨日めっちゃ頑張ったからいっか♪」
「今日は音楽理論の勉強頑張った分ギター練習はしないでNetflixでもみようっと♪」

と、自分は頑張ったから少しくらい悪いことをしても(怠けても)大丈夫だという心理状態が働きます。
近い過去の良い行いや目標達成したこと(目標達成のプロセス)を思い出すと怠けてしまう可能性があるので、
本来の目標(ライブで完璧に演奏する!)を思い出す!そうすることで一貫した行動を取ろうとするという心理が働くので、怠けずに練習することができる可能性が高まりますので参考にしてみてください♪

 

《あとがき》

認知バイアスは気がついたらその状態になってしまっていると言うことが多く、ほとんどが気づくことができないものです。
その為、定期的にそれぞれのバイアスにとらわれた意思決定をしていないか見直して行くことが大事になります。

予めこういったバイアスが存在し、回避することが難しい事を意識していれば自分が何かの状況に陥った時には冷静に対処できる可能性もあがるので、
定期的に知識のアップデートを行ってみてください♪



チャオ〜♪